音楽活動完全マニュアル〜ライブ活動編

1 演奏場所を探す!(4)
チケットを売ろう (1)

スケジュールが決まったら、チケットを販売してお客さんを集めましょう。

チケットはライブハウスにもらいに行きます。受け取り方法はライブハウスによって異なりますので事前に確認して下さい。最初はノルマ分の枚数のチケットをもらえるはずです。 ノルマ枚数以上売れて足りなくなれば追加発行してもらえます。

チケットは現金と同じですから管理はしっかりと。失くしても再発行はしてもらえません。(追加扱いになり有料となってしまいます)
チケットには通し番号があるはずですから、メンバーに分けるときには、「誰に〜番から〜番」のようにメモをしておきましょう。もちろん受け取ったチケット代金は使ってしまわないように。
メンバーの誰かがまとめて預かっておくて良いですね。



◆チラシを作る

スケジュールが決まっても、すぐにチケットが発行されない場合もあります。ライブハウスによりますが、ライブ日より1〜2ヶ月前の発行が一般的です。

ライブをお知らせするためにチラシを作りましょう。チラシには、アーティスト名、ライブの開催要項(場所、日程、時間、料金など)を明記します。

デザインはセンスの見せ所です。あなたの音楽を聴いたことがない人にとって、チラシのデザインは音楽のセンスをイメージする材料になります。数十枚程度なら家庭用プリンターで十分です。カラーでのプリントアウトがお勧めです。パソコンのワープロソフトを使えば簡単に作れます。

よくコンビニなどで白黒コピーして配っている人もいますが、できれば避けたほうが良いでしょう。自分が他の人にチラシをもらうときのことを想像してください。白黒のコピーよりも、カラーでプリントアウトしてあったほうが、「おっ」って思いませんか?コピーだとすぐに捨てられてしまう可能性がありますが、丁寧に作った(と感じられる)ものであれば、捨てにくいのではないでしょうか。

チラシは自分のことを知ってもらうための最初の材料です。力を入れて損はありません。

最近は格安の印刷屋さんがありますから、印刷に出してもよいですが、数百枚〜数千枚以上でないとかなり割高になってしまいます。最初はカラープリンターで作成し、ファンが増えて数百枚必要になったら印刷業者を検討しましょう。

<デザインのコツ>
・写真をなるべく大きく
写真は大きいほうがデザインしやすいです。

・空いた場所に文字を配置
写真の中の空いたスペースに文字を入れると全体がまとまります。ついつい情報をあれもこれも載せがちですが、ポイントを絞るとよいですね。メインはライブ告知ですから、「アーティスト名・日時・場所」は大きい文字を使い、その他の情報は小さい文字にしましょう。

・色をたくさん使わない。できれば1〜2色で。
よくある失敗としては、色をあれもこれも使うデザインです。色が増えれば増えるほどデザインは難しくなります。プロデザイナー並の知識・センスがないとうまくデザインするのは困難です。使う色は1〜2色で統一するとすっきりとした玄人っぽいデザインになります。全体的に同じ系統の色を使えば失敗は少ないでしょう。思い切ってモノクロでもよいですね。

またワードなどで作る場合の注意点ですが、なるべくテンプレート(はじめから入っているデザイン)は使わないほうがよいかもしれません。デザインセンスを磨くことも音楽のために大事なことです。日頃から優れたデザインや芸術作品を意識して見るように心がけましょう。

フォント(文字デザインの種類)もはじめからパソコンにインストールされているものはイマイチ垢抜けません。無料で色々なフォントをダウンロードできるサイトもたくさんありますので、気に入ったフォントを探してみるのも楽しいものですよ。

・パソコンが苦手なら、手書きのほうがいい場合も。
無理にパソコンで作る必要はありません。最近は皆パソコンで作りますから、逆に手書きのほうが新鮮になるかもしれません。手書きの場合は、少し割高になりますが、コンビニなどでカラーコピーして使うとよいでしょう。



◆まずは友達から

チラシを作ったら、告知をします。初回ライブもしくは初めて間もない場合は、友達や家族親類などが主なお客さんになると思います。早めにお知らせをして予定を空けておいてもらいましょう。

メールで一斉送信する人もいますが、初めのうちは一人ひとり連絡したほうが集客率は高まります。こちらが楽をすれば、受け取る側もちゃんと見ないかもしれませんし、すぐに削除してしまうかもしれません。真剣だということを伝えることが目的です。大変なことですが、最初が肝心ですよ!

一斉送信するときの注意点は、当たり前ですが、:BCCで送りましょう。たまにメインあて先(:TO欄や:CC欄)にたくさんのアドレスを入れて送ってしまう人がいます。BCCでないと送ったアドレスがすべて公開されてしまいます。送られたほうは大変迷惑します。

ホームページをお持ちなら、もちろん告知を忘れずに。ですが、知らない人がいきなりライブに来てくれることは考えられないので、あまり期待はしないように。



◆必ずお金をいただく

チケットの売れ行きが悪いと、お客を集めるために無料もしくは無料同然で配ってしまう人がいます。これはやめたほうがよいです。1回限りの記念ライブならいいですが、長く続けていくつもりなら必ず定価、割り引くとしてもドリンク代(500円程度)くらいにしておくべきです。

お金をいただくことで、アーティスト側に緊張感が生まれます。2000円なら2000円に見合ったライブをしなければならないからです。2000円あれば輸入盤のCDが1枚買えます。洋楽CD1枚に匹敵するライブができるかどうか。匹敵するライブにしなくてはなりません。

最初の1回目は付き合いや情けで足を運んでくれるかもしれませんが、そういう人は2度目以降は来てくれない可能性が高いのです。2度目以降につなげるには、値段に匹敵するライブを目指すべきです。

まだ自分のライブには500円くらいの価値しかないと思うから、今は500円で売ろうという考え方があります。もちろんやり方は人それぞれですから、決して間違いではありませんが、1回500円で来てくれた人は値段を上げた時に、果たしてまた来てくれるでしょうか。あなたなら行きますか?

ずっと割引してやり続けることは難しいものです。そうやっていつまで立ってもお客さんが増えないアーティスト・バンドはたくさんいます。チケット代はライブハウスで決まっていますが(貸切ライブの場合は別です)、500円の価値しかないのであれば、チケット代の定価が500円のライブハウスでやるべきなのです。

自信を持って定価で売りましょう。価格に見合った内容を作ればいいのです。そのくらいの気概がなくては、音楽活動を続けていくことは難しいものです。



◆チケットの取り置き

見に来たいという友達がいたときに、会ってチケットを渡すことができない場合は、取り置きという方法があります。これは、ライブ当日に受付のスタッフにチケットと友達の名前を渡しておき、本人が来たら渡してもらう方法です。

通常、ライブハウスのチケットは前売り券と当日券では異なる値段を設定しています。チケットを持たずに会場に来た友達は「当日券扱い」になってしまいますが、取り置きをしておけば、前売り券扱いとして入場できるわけです。

しかしここで注意が必要です。ライブ活動の初期段階においては、なるべく手渡しでチケットを売ることをお勧めします。チケットと代金をその場で交換するのです。

ライブに来てくれると言っても、チケットが手元になければ実感がわきません。見に行くと約束はしたものの、「まだお金を払ってないので、今回は他の用事を優先しよう」と考える人もいるものです。人によっては当日雨が降っただけで、来てくれないかもしれません。特に2回め以降であれば、「今回はまあいいか。次にしよう」と思うかもしれません。お金を払っていれば、よほどのことがなければ必ず来てくれるでしょう。

直接会って売ることは手間のかかることですが、ここで頑張っておくことが集客のつながるのです。そのときにデモテープを渡して聴いておいてもらえば、よりライブを楽しんでもらえるでしょう。

ライブハウスによっては取り置きチケットの扱いは、ライブハウスの受付ではなく、アーティストが用意した受付でやらなければならない場合があります。このときはスタッフを用意しないとなりません。アーティスト本人がやってもいいのですが、本番前に受付業務をやることは、なかなか大変です。友達などで手伝ってくれる人を探しておきましょう

無料公開はここまでです。受講生の方は完全版をダウンロードいただけます。

ライブ活動編

1 演奏場所を探す! 2 いよいよライブ当日!

はじめに
ライブハウスを探そう
失敗しないライブハウス選び
ブッキングしよう
チケットを売ろう(1)
・チケットを売ろう(2)

・当日までに準備すること
・いよいよライブ当日!
・.搬入〜リハーサル
・.本番
・終了〜精算


レコーディング編
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