ボイストレーニング豆知識 歌の上達ABC (9)


9.正しいトレーニングとは

テクニック(技術)を身につけるには、正しいトレーニングをするしかありません。

正しいトレーニングとは何でしょうか。世の中に歌のトレーニング方法はたくさんあります。
しかし残念なことに、中には「正しくない」と言える練習方法を教える指導者がいるのも事実です。

「正しくない練習方法」とは、例えば、
・ 歌(または音楽)の本質を理解していない練習
・ 自ら練習を積んでいないトレーナーによる練習
・ 体のメカニズムを理解せずに作られた練習
・ 生徒が楽しんで継続できない練習
・ 生徒の適性にあっていない練習
・ ごく一部の天才のための練習
などです。

歌が好きでせっかく習いに行ったのに、いつまでたっても上手くならず、自分に自信がなくなってしまうかもしれません。もしかしたら、歌が嫌いになってしまうかもしれません。
これはとても不幸なことです。ぜひ自分に合ったトレーニングを見つけて下さい。表現は自由です。
ですが、人に伝えるための表現には、技術・テクニックが必要です。
いくら「伝えたいこと」があっても、それを正しく伝える技術がなくては、人には届きませんからね。
言葉と一緒です。どんなに素晴らしい考えが頭の中にあったとしても、それを相手が理解できる言葉で表現しなければ、伝わりません。
そのために私達は言葉を手に入れ、そしてより正確に伝えるために様々なボキャブラリーや文法を勉強してきました。

歌には過去の偉大な音楽家たちが長い間かかって築き上げてきたボキャブラリーや文法(決まりごとや方法論)があります。
それは、音程であったり、リズムであったり、発声であったり、テクニックであったり、表現方法であったりします。

人に伝えるためには、そうした「歌のボキャブラリーや文法(決まり事)」が必要であり、それを学び手に入れなければなりません。
そのためにはどうしてもテクニック(技術)が必要になるわけです。


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